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2018年3月

新たな旅立ち

皆様からのたくさんのメッセージ、本当にありがとうございます。

在園児の保護者様のみならず、多くの卒園児の保護者様からのメッセージも頂き、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

こんなに多くの方が、今、私に思いを寄せてくださっているのだ…と深く実感し、涙ながらに読ませて頂きました。

私は幸せ者です。メッセージ、一生の宝物にします。本当にありがとうございます。

 

本日で最後の勤務を終えました。

私が書くブログも、これが最後となります。ブログを愛してくださった皆様、ありがとうございました。

これからもお子様のご成長を、心よりお祈りいたしております。

 

トータルで19年間の勤務、人が生まれてほぼ成人するまでの年月ということになります。三室地区の幼児教育に、また、世の中に、少しは貢献できたかな…と、最近ようやく思えるようになりました。

 

私も「新たな旅立ち」です。

 

長い間お世話になりました皆様方、たくさんの愛を、本当にありがとうございました。

 

ふるさとの進化成長

17年前、私が着任した頃、ふるさとには「強み」が何もありませんでした。

それからしばらくして、ひよこクラブ、職員研修、預かり保育が始まりました。

挨拶、笑顔、電話応対の向上、園便りやプログラム、手作りカードの充実、

運動会やお遊戯会、入園式や卒園式の大幅なリニューアル…など、一生懸命勉強し、一歩一歩成長していきました。

そのためには、ふるさとへ着任する前の、他園での2年間の経験がとても役立ったことは大きかったと言えます。

最近では、絵本の部屋にホームページの充実も加わり…

何もなかったふるさとにも、「強み」と言えるものがいくつか確立されてきました。

 

これまで勤めてくれた職員の努力のおかげで今がある。

心から感謝しています。

 

最後にやっと報われた。

主任になってからの10年間は、楽しいことよりも苦労の方が多かったです。世間一般の幼稚園の主任の10倍以上は苦労が多かったはずです。

 

それでも努力が実り、園の人気が上がり、園児数が増えた時は、本当に嬉しかったです。低迷していた苦しい時代を知っているのは私だけですから。

 

主任になった私は、保護者様とかかわる時は主に相談役になっていきました。

そのような小さな相談事も、保護者様の心から感謝の気持ちは消えることはなく、卒園してもわざわざお礼に来てくださり、本当に感激しました。

 

先日皆さまが挨拶に来て下さった時、私との色々な会話やエピソードを覚えていて話してくださり、驚きました。

 

まさかこんなに多くの人々の心の中に残っていたとは…

担任でもない私が…

 

皆さま本当にありがとうございます。

おかげ様で、最後にやっと報われた思いがしました。

 

今日は、最後に受け持ったクラスの教え子たちがたくさん集まってくれました。会えて本当に嬉しかったです。大好きなたんぽぽ組のみんな、会いに来てくれて本当にありがとう。保護者の皆様、ありがとうございました。

 

「愛」を知った主任

卒園式、修了式、たくさんの保護者の方からあたたかいお言葉をかけて頂きました。

 

一報を聞いて、たった数時間後に、私のために5年ぶりに急いで駆けつけてくださったり、その後も続々の来訪に感激の連続でした。

そして電話やメール、手紙、また、ある親子は感動的な歌を聴かせてくださったり…

様々な形の「愛」をたくさんもらいました。

私のために大粒の涙を流してくださった方もたくさんいました。電話の向こうで泣いていた方もいました。

 

私は、泣かせてしまうくらい驚かせてしまって申し訳ないという気持ちと、

こんなにたくさんの方が泣いてくれるくらい、在園中の保護者様や、卒園しても尚、多くの子ども、保護者様から感謝され、愛されていたことを初めて知りました。

 

そして、こんなにたくさんの「愛」をもらえる、貴重な経験のできる人は、世の中にごく限られているのではないか…と思うと、ようやく全てが報われたような気がして、私はとても幸せな教員人生だったと思えるようになりました。

11ぴきのねこと担任時代の思い出

確か12年前くらい前のことだと思いますが…

園児数が少なかった頃、年少はたんぽぽ組18人、すみれ組16人、それぞれ担任1人で受け持っていた時代がありました。

私はたんぽぽ組の担任で、それはそれは可愛い子どもたちでした。

 

何かのきっかけで、「11ぴきのねこ」シリーズのうちの1冊を読んだら、みんな大爆笑だったのが印象的で、「我が子」かわいさに、全巻買い揃えてしまった親◯◯?な私でした(笑)

 

今ではそれらの絵本全巻は、絵本の部屋に寄贈し、ふるさとっこ皆の絵本として読んでもらっています。

 

ちなみに、私が受け持ったクラスは、年長2回、年中1回、あとは年少、数えきれません。年少児の保育が得意だったのは私の強みとも言えます。

しかも、叱らずに、優しく丁寧に接するのが私のモットー。落ち着いた優しい子どもたちに育っていきました。

厳しくするでも甘やかすでもなく、丁寧に。

あとは、大きな心で。

そして年少児には、保育者の絶妙なタイミングの援助が、その後を大きく左右する事があります。

そのためには、一人一人をよく「みる」こと。そしてタイミングを見逃さないこと。これに尽きます。

 

私の教え子たち。もう20歳を超えている子もいますね。全ての教え子たち、私と出会ってくれてありがとう。保護者の皆様、私をお支え頂き本当にありがとうございました。

 

絵本の部屋 その2

200冊の良質な絵本を取り揃え、かわいい壁面装飾と、絵本カフェのような居心地の良いインテリアなど、全てが何とか整い…

2月12日、絵本の部屋がオープンしました。

発案から、たった1か月でのオープンでした。

 

今考えると、こんなに短期間でできたのは奇跡です。ものすごいエネルギーをもって、無我夢中だったのだと思います。

初めて子どもたちを迎えた時の感動は、今でも忘れられません。

これを機に、子どもも職員も、絵本が大好きになっていきました。

そして、集中力や表現力が、ぐんとアップしていったのです。

それらは、運動会、お遊戯会、卒園式…そういった場面でよくわかるものです。

 

わかりやすいところで言えば、お遊戯会の年長の劇の、近年の飛躍的な進化、上達ぶりをみて頂ければと思います。思いきり楽しんで物語に入り込んでいるのです。まさに絵本の効能かな…と思っています。

昔は劇の子は戸惑っていたものです。絵本に親しんでいなければ、無理もありません。教える側も大変でした。

今では教える側も、楽になりました。台本を渡せば、喜んで自主練しているのですから(^o^)それに何といっても、劇を希望する子が年々増えてきているのです!今から劇をやる気満々の子も☆

 

小学校へ進学しても、「200冊本を読みました」「読書数ナンバー1」などという、嬉しい声が続々と聞かれます。

保護者の方からも大変喜ばれ、頑張って良かったな…と思っています。

絵本の選定及び購入はずっと私が行ってきました。数々の絵本ガイドブックを読んで勉強したり、絵本に関する美術館へ行ったりもしました。

今では絵本の部屋だけで800冊を超えました。各クラスにある絵本を合わせると1000冊程度はあるかと思います。概ね私の目標は達成です。

目標達成。良かったです。

 

絵本の部屋はこれからもずっと残っていく

私の「愛」です。

 

絵本の部屋 その1

「思いは形に表して初めて人に伝わる」

職員研修でよく教わる言葉です。

 

私が「形」として残せたものの一つに、絵本の部屋があります。絵本の部屋は、3年前に私が発案し作りました。

3年前の1月上旬、休日の研修会に参加し、絵本についての講義がありました。感銘を受けた私は、当時空き教室だった部屋を、絵本の部屋に改装しようと決めました。

しかも、絶対に、年長さんが卒園する前にオープンさせる!!と心に決めて、当時フリーだった職員たちにも全力で応援を頼みました。

 

職員を集め、

「ここを絵本の部屋にしようと思います。」

と話しました。

がらんとして、何にもない空き教室で、本当に大丈夫なのかな…と思われても当然です。

でも、私は、1ミリの揺るぎも不安もありませんでした。絶対に成功させる!!その一心だけでした。

この時期は年度末で多忙な時期。来年度に先延ばしする手もありました。でも、私の中では、その選択肢は一切ありませんでした。

年度末の仕事は、私の経験をいかしてうまくこなしていけば良い。それより年長さんに、卒園前に絵本の思い出を作ってあげたかったのです。

湧き上がるエネルギーを力に、プロジェクトがスタートしました。

 

私は絵本の選定と購入、部屋のインテリアとレイアウト。絵本ガイドをたくさん読んで研究しました。

ネットや本屋を駆け回り、なんとか100冊揃えました。意外とまだまだ少ない。オープンまでに200冊を目標に!!

他の職員は部屋の装飾作り。とても可愛い装飾を作ってもらいました。

ブックカバー貼りは、ボランティアの保護者の方にお願いしました。今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

「我が子」

私にとって、ふるさとっこは大切な「我が子」のような存在です。

 

この17年間、毎年約100〜120名程度の卒園児を送り出してきたと数えると、約1800名くらいの「我が子」とかかわってきたことになるでしょうか。

 

私がブログの記事を書ける日も、残りわずかとなりました。

 

17年間勤め上げた人間だからこそ書ける記事を、

ふるさと幼稚園を誰よりも1番愛した人間だからこそ書ける記事を、

 

少しずつ、

思い残すことなく書いていきたいと思います。

 

今日も多くの方々が、様々な形でお気持ちを表して下さいました。たくさんの愛を、本当にありがとうございます。

 

第53回 卒園式

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今日、101名のふるさとっこたちが無事卒園しました。とても立派で素晴らしい姿でした。3年間元気に通ってくれてありがとう。

クラス担任ではなくても、遠足や行事などではいつも一緒に付き添っていて、年長組のみんなのことを、とても良く知っていました。

楽しいことも大変なことも共有し合った仲間のような存在。

大好きな年長さん。

ご卒園本当におめでとう。

保護者の皆様、数ある園の中からふるさと幼稚園を選び、通わせてくださり、本当にありがとうございました。

お子様の益々のご成長を心よりお祈りいたしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はこの度、ふるさと幼稚園にて17年、他園にて2年、計19年の教員人生に幕をおろすことになりました。長年にわたりお世話になりました皆様、本当にありがとうございました。

また、一報を聞いてさっそく駆けつけてくださった卒園生と保護者様…感激で胸がいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

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